ドーピング違反で暫定的に出場停止処分を受けているユベントスのフランス代表MFポール・ポグバ(30)がクラブに対し、テストステロンが含まれていることを知らずにサプリメントを摂取したことが薬物検査陽性につながったと説明していることが分かった。ESPN電子版が関係者の話をもとに報じた。

ポグバはバックアップのサンプルBの検査結果を待っている状況。今週中には結果が出るはずだが、こちらも陽性となる見通しだ。

関係者によると、ポグバが摂取したサプリメントはマイアミ在住の同MFの友人であるという医師から処方されたもの。イタリアでは入手できないという。

ポグバはユベントスに対し「摂取したサプリメントにテストステロンが含まれていることを知らなかった」と話しているもようが、それがドーピング違反の原因になってしまったことは認識しているという。

検査は8月20日のウディネーゼ戦の後に行われた。ポグバは同試合には出場しなかったが、ベンチ入りはしていた。

ドーピング違反が確定すれば、最長4年の出場停止処分が科せられるリスクがある。

ユベントスはすでにポグバへの年俸800万ユーロ(約12億4000万円)の支払いを停止。出場停止処分が正式決定した場合、26年6月までの契約を解除する可能性もあると、ポグバ側に伝えたもようだ。またイタリアでは薬物ドーピングは犯罪行為であるため、刑事責任を問われる可能性もある。

ポグバの代理人であるラファエラ・ピメンタ氏は声明の中で「ただひとつ確かなことは、ポール・ポグバは決してルールを破るつもりはなかったということだ」などとしている。