【マドリード=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)が、古巣レアル・マドリードに一泡吹かせた。

4-3-3の右ウイングで出場。前半5分に右サイドからゴール前へ鮮やかなスルーパスを通し、バレネチェアの先制点につなげた。

同11分には右サイドからカットインしてゴール左下隅に決めた。だがシュートがオフサイドポジションにいたオヤルサバルの背中をかすめたためノーゴールとなった。

試合は後半に2点を奪われての逆転負け。それでもフル出場でハイパフォーマンスを見せた久保について、「白い巨人」を率いる名将アンチェロッティ監督は試合後の会見で言及した。

「あの失点は想定していたプレーによるものだった。ラ・レアル(Rソシエダード)はいつも久保を使ってあのようにプレーしているからね。我々はゲームをコントロールしていたし、それについて話し合っていたが、相手があのようなプレーをやるだけのクオリティーを持っている時や驚かされる時もある」と舌を巻いた。

開幕からリーグ唯一の5連勝を飾ったRマドリードだが、久保のゴールが決まっていれば試合結果は逆のものになっていたかもしれない。

Rソシエダードのアルグアシル監督も試合後、今季5試合でリーグ2位タイの3得点(※1位はベリンガム=Rマドリード、5得点)と絶好調の久保についてコメントした。

「対戦相手や状況次第だが、サイドで常にチームメートととてもうまく連携しているので、我々はあのように張らせているんだ。タケには多くの才能やクオリティーがあり、さらに向上したいと思っているので、今、彼のレベルについて言い表すつもりはない。しかし私は常々言っているが、彼があのレベルを発揮しているのは、ラ・レアルで非常に恵まれた環境にいるからだ」

今季は欧州チャンピオンズリーグにも出場する。Rソシエダードは20日(日本時間21日午前4時)に、1次リーグ初戦でホームに昨季準優勝のインテル・ミラノを迎える。11月からワールドカップ(W杯)アジア予選も始まる今シーズン、久保のさらなる飛躍が期待される。