バルセロナがポルトガル代表のFWジョアン・フェリックス(23)とDFカンセロ(29)の買い取り金額を入手したとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が22日に報じた。
今夏、手数料・買い取りオプションともになしの期限付き移籍でバルセロナに加入したジョアン・フェリックスとカンセロのポルトガル代表勢は、どちらも即座に素晴らしいパフォーマンスを発揮し、瞬く間にシャビ監督指揮下のチームにおいて主力選手となっている。
同紙によると、2人とも期限付き移籍の契約期間が終了する来年6月30日以降も残留を望んでいるが、所属クラブとの契約がまだ何年も残っているという。
ジョアン・フェリックスはバルセロナ移籍直前にアトレチコ・マドリードとの契約を延長した。その期間は29年6月30日までとなっており、契約解除金は3億5000万ユーロ(約542億5000万円)に設定されている。一方、カンセロのマンチェスター・シティーとの契約は27年6月30日までで契約解除金はない。
このような状況の中、バルセロナはチームの主軸になっているこの2人を獲得する場合、どれだけの費用がかかるかを探った結果、信頼できる情報筋から所属元のクラブの両選手に対する評価額を入手したという。
ジョアン・フェリックスに関して、Aマドリードが売却する場合の金額は約8000万ユーロ(約124億円)と非常に高くなっている。19年夏にベンフィカに支払った移籍金1億2700万ユーロ(約196億8500万円)だった。
一方、カンセロに対してマンチェスター・シティーが求める金額は約2500万ユーロ(約38億7500万円)とそこまで高くはない。その理由としてすでに30歳近いこと、そしてグアルディオラ監督が戦力に考えていないことが挙げられる。(高橋智行通信員)