バルセロナ所属のスペイン代表MFガビ(19)が欧州選手権予選のジョージア戦で今季絶望のけがを負った。その時の年齢での出場時間が、かつてスペインリーグで活躍したレジェンドたちよりも多いことをスペイン紙アスが22日に指摘した。

現在、試合数の多さにより、世界的に選手の健康面やコンディションが懸念される中、ガビは特に試合数の多い選手となっている。19日、欧州選手権予選ジョージア戦に先発出場したが、右ひざを痛め、前半26分に交代を余儀なくされた。

この翌日に精密検査を受けた結果、右ひざ前十字靭帯(じんたい)断裂および外側半月板損傷と診断され、来夏開催される欧州選手権およびパリ五輪出場が絶望的となっているが、このことは年々増加する試合数と無関係とは言えないだろう。

2季前に17歳でバルセロナのトップチームデビューを果たしたガビはこれまで、代表とクラブ合わせて、21-22年シーズンは57試合、昨季は76試合、そして今季は15試合に出場していた。

そしてジョージア戦でけがを負った時の年齢は19歳3カ月14日で、通算出場数は148試合、出場時間は9410分に達していた。一方、ガビと同じ年齢の時、メッシ(現インテル・マイアミ)は62試合、3426分出場と、はるかに少なかった。

その他、スペインリーグでスター選手として名を馳せた選手たちに目を向けると、ラウール(現レアル・マドリード・カスティージャ監督)は105試合、7839分、フェルナンド・トーレス(現アトレチコ・マドリードU-19監督)は79試合、5457分。

そしてクリスティアーノ・ロナウド(現アル・ナスル)は88試合、5396分、シャビ(現バルセロナ監督)は47試合、3963分、イニエスタ(現エミレーツ・クラブ)が15試合、980分となっている。

ガビの出場時間が同じ年齢の時のメッシの3倍、イニエスタの10倍ということを考えると、トップチームデビューからわずか2年強で、あまりにも多くの試合に出続けてきたことになる。(高橋智行通信員)