欧州覇者のマンチェスター・シティー(イングランド)が南米代表のフルミネンセ(ブラジル)に4-0で大勝し、クラブW杯初優勝を飾った。欧州王者の優勝は2013年から11大会連続。グアルディオラ監督は指揮官として単独最多4度目のクラブ世界一となった。

大会史上最速となる開始40秒で先制した。DFアケの左足ミドルシュートが左ポストに当たって跳ね返り、そのこぼれ球をFWアルバレスが胸で押し込んだ。前半27分にはFWフォーデンの左からのクロスが相手のオウンゴールを誘発。2点リードで前半を折り返した。

後半14分まではフルミネンセの43歳GKファビオの好セーブもあって追加点を奪えなかったが、同15分からクロアチア代表MFコバチッチが途中出場。すると、同27分にこぼれ球を拾ったコバチッチがアルバレスへつなぎ、左からのグラウンダーのクロスをFWフォーデンが押し込んでリードを広げた。

3点目の起点になったコバチッチはレアル・マドリード(スペイン)とチェルシー(イングランド)でクラブ世界一を経験しており、異なる3つのクラブでの優勝は史上初となった。

最後は後半43分にアルバレスが巧みなシュートフェイントから相手DFを交わして右足でゴール。2得点1アシストの活躍を見せたアルバレスが試合のMVPに輝いた。

▼フルミネンセ監督、見せ場作った

フルミネンセは4失点したものの、見せ場はあった。自陣ゴール前を横切るようなショートパスを平然と通し、マンチェスターCのプレスをかいくぐる場面も。ただ、決定機はGKエデルソンに阻まれた。ブラジル代表の監督も暫定的に兼任しているジニス監督は「結果は苦かったが、チームの振る舞いはみんなが見たいフルミネンセだった」と振り返った。試合後は40歳のフェリペメロらが相手と小競り合いになり、一時騒然となった。