20世紀のサッカー史を彩った西ドイツ代表のレジェンドで「皇帝」と称されたフランツ・ベッケンバウアーさんが7日に死去した。ドイツ・サッカー連盟が8日、発表した。78歳だった。死因は明かされていないが、近年は健康上の問題を抱えていたという。突然の訃報に世界中の関係者から哀悼の意がささげられた。 ◇ ◇
巨星墜(お)つ。サッカー界の皇帝、ベッケンバウアー氏が家族に見守られて逝った。
遺族はドイツの通信社DPAに対し「私の夫であり、私たちの父であるフランツ・ベッケンバウアーが、昨日の日曜日に家族に囲まれて眠るように静かに息を引き取ったことを、深い悲しみとともにお知らせします。私たちが静かに悲しみに暮れることをお許しください」と声明文を寄せた。
現地メディアによると、近年は心臓病の手術に加え、認知症に伴うパーキンソン病を患っていたという。
クラブと西ドイツ代表で後輩だったBミュンヘンのヘーネス名誉会長は「バイエルン史上最も偉大な人物。選手、指導者、会長としても彼のレベルに到達できる者は今後現れない」と断言した。
また、西ドイツ代表FWで多大な影響を受けたBミュンヘン相談役のルンメニゲ氏は「唯一無二の存在。歴史上の偉人」と功績をたたえた。
世界中からお悔やみが届いた。アルゼンチン代表のメッシは、インスタグラムのストーリーにベッケンバウアー氏の西ドイツ代表時代の白黒写真をアップし「QEPD(安らかにお眠りください)」の言葉を添えた。元イングランド代表のベッカム氏もインスタグラムで「特別な人、特別な選手、真の紳士を失うのはとても悲しい」とコメントした。
そして日本協会の田島幸三会長も哀悼の意を示した。92年のドイツ研修、国際サッカー連盟の理事として交流があったことに触れ「長年憧れ続けた名選手。本当に星になってしまった」などと冥福を祈った。

