日本を破りD組1位のイラクは、日本戦で2発を決めた189センチの長身FWアイメンの活躍でヨルダン(E組3位)に勝ち越したが、ゴールパフォーマンスで2枚目のイエローカードを受け退場。その後にヨルダンに逆転を許す悲劇的な展開で敗退した。

1次リーグで韓国と同組だったヨルダンはロングボールから裏を抜ける縦に速いスタイルで前半から何度もイラクゴールに迫った。イラクGKジャラルの好セーブが続き、なかなかゴールを割れなかったが、前半アディショナルタイム、ヨルダンFWヤザンが、イラクの横パスを高い位置でカットし、そのまま相手DF2人を置き去りにするドリブルでゴール前に持ち込み、右足でループシュート。イラクの牙城を崩し先制に成功した。

イラクは後半20分過ぎから立て続けにセットプレーでチャンスをつくる。0-1の後半22分、左コーナーキックからMFのJ・アリのクロスをDFスアドがファーサイドで頭であわせ同点に追い付いた。

後半31分には、日本を苦しめたエースのアイメンが、左サイドからのクロスを相手DFがクリアしたところファーサイドから右足でグラウンダーシュート。ネットを揺らし勝ち越しに成功した。

喜んだアイメンは、地面に座り、草を食べるしぐさをしたところ、主審からゴールパフォーマンスを注意されイエローカードを出された。この日、2枚目のイエローカードでアイメンは退場に。

10人になったイラクに悲劇が待っていた。後半アディショナルタイム5分に同点に追い付かれ、同7分にMFニザルのミドル弾で逆転。そのまま逃げ切り、8強進出を決めた。

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