クロアチアのディナモ・ザグレブが6日、来季の去就が不透明な状況にあるレアル・マドリードのクロアチア代表MFモドリッチ(38)に復帰を要請したとスペイン紙マルカが6日に報じた。

モドリッチは今季、アンチェロッティ指揮下のチームにおいて出番が減少している。ここまで公式戦34試合に出場し、2得点3アシストを記録しているが、先発出場は半分の17試合で、出場時間は1622分。Rマドリードとの契約が今年6月30日で満了するにもかかわらず、現時点で契約延長するかどうかは明らかになっていない。

そんな中、6日付のマルカ紙の広告ページに、モドリッチの名前入りの背番号10がアップになったディナモ・ザグレブの青いユニフォームが大きく掲載された。また、同クラブのベリミール・ザジェク会長の署名と、「#TieneTodoElSentidoDelMundo(全てが完全に理にかなっている)」というハッシュタグも載せられていた。

これはザジェク会長がモドリッチ復帰を希望したものであるという。また同会長がこの広告掲載でマルカ紙を選んだのは、22年5月にモドリッチが同紙の最高賞である「マルカ・レジェンド」に選出されたからであるとのことだ。

モドリッチは16歳の時、ディナモ・ザグレブの下部組織に入団。その後、2度の期限付き移籍を経て、05年にトップチームデビューを果たした。そして08年にトットナムに完全移籍した後、12年に移籍金3500万ユーロ(約56億円)でRマドリードに加入した。

長年に渡って絶対的なレギュラーとしてチームに貢献してきたモドリッチだが、今季はバルベルデ、チュアメニ、カマビンガといった若手選手の台頭によりレギュラーの座を失っており、自身の将来について熟考しているとのこと。38歳とサッカー選手としては高齢だが、サウジアラビアからビッグオファーが届いており、アメリカでプレーする選択肢もあると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)