スペイン国王杯は6日、セビリアで決勝が行われ、ビルバオが1-1からのPK戦を4-2で制してマジョルカを退け、40年ぶり24度目の優勝を果たした。

試合後、バルベルデ監督(60)は「信じられないことだ。この大会がビルバオにとって意味するもの、ピッチの状況、我々が長年追いかけてきたことを考えると、どのタイトルとも比べものにならない。マジョルカはPK戦のスペシャリストだったし、レアル・ソシエダード相手に素晴らしい勝利を収めていた。このタイトルはこのチームやクラブにとって大きな意味を持っている」と満足げに話した。

試合については「序盤は相手の大きな武器であるロングボールに苦しめられたし、ゲームを作るのに苦戦した。でも後半に入るとうまくいったし、試合が進めばチャンスを得られることを分かっていた。我々は後半、すべてを懸けて戦い、より激しくプレスをかける考えを持って臨んだんだ。そして2点目を決めるチャンスがあったが、相手にもチャンスがあった」と分析した。

この後、11日にビルバオの街で盛大な優勝祝賀会が行われる予定であることについては「これまでずっとそのことを考えないようにしてきた。ギリシャ(オリンピアコス監督時代)でタイトルを獲得した時は、ビールと一緒に何かを食べようと思い、アテネの隠れ家的なバーに行ったんだ。するとそこのオーナーに『ここで何をしているんだ?』と言われよ。また同じように過ごすかもしれないね」と過去にトロフィーを獲得した時のことを振り返っていた。

(高橋智行通信員)