【マドリード＝高橋智行通信員】レアル・マドリード（スペイン）とマンチェスター・シティー（イングランド）の優勝候補同士の第1戦は、壮絶なゴール合戦の末に3－3で引き分けた。
試合直前に体調不良でMFデブルイネが欠場する中、マンチェスターCが先制した。前半2分、左サイド25メートル越の距離からからのFKをMFベルナルド・シウバが相手の意表を突き、ニアサイドをグラウンダーのシュートで抜いてゴールした。
早々に失点したRマドリードだが、慌てなかった。前半12分、右サイドのDFカルバハルからパスを受けたMFカマビンガがペナルティーエリア外からシュート。相手選手に当たって角度が変わり、ゴールに飛び込んだ。1－1の同点となった。記録はオウンゴール。
続けざまに得点を重ねる。前半14分、Rマドリードが自陣から電光石火のカウンターを仕掛けた。自陣からFWビニシウスが素早く縦パスを通すと、FWロドリゴが抜けだし飛び出してきたGKオルテガの足元を抜いて逆転ゴールを奪った。
マンチェスターCはエースFWハーランドにボールを入れて反撃を試みるが、RマドリードDFリュディガーが厳しく対応。1点のリードを保ち、前半を終えた。
後半に王者の攻撃力が爆発した。マンチェスターCはボールポゼッションを高め、Rマドリード陣内へ押し込みシュートチャンスをうかがう。すると後半21分、右サイドのベルナルド・シウバからストーンズへ横パスが渡り、さらに中へ短く流すと、受けたフォーデンがエリア外から豪快に左足を振り抜き、2－2の同点とした。
さらに攻勢をかけた。後半26分、左サイドで仕掛けたMFグリーリッシュがゴール近くまで持ちこみキープ。後方でサポートしたDFグバルデイオルがパスを受け、エリア外から右足シュート。コントロールシュートがゴール右隅に決まり、マンチェスターCが3－2と勝ち越しに成功した。
逆転されたRマドリードはすぐにMFモドリッチ、FWブラヒム・ディアスを投入し、反撃に出た。これでボールが回るようになると後半34分、モドリッチが中央をドリブルで持ちこみ左サイドに開いたビニシウスへパス。ビニシウスはゴールへ向かわずファーサイドへ素早くクロスボールを送ると、エリア外から走りこんだMFバルベルデが芸術的かつ豪快な右足ボレーシュートをたたき込み3－3の同点とした。
欧州を代表する両チームは譲らず、このまま試合終了。第2戦（英マンチェスター）は4月17日に行われる。
