イングランド・プレミアリーグがAIベースの「半自動オフサイド・テクノロジー(SAOT)」の供給テストを行っており、24-25シーズンからの導入を目指しているとESPNが報じている。

22-23シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)で初めて使用されたSAOTについて、プレミアリーグでは来季から採用される見込みで、秋のインターナショナルブレーク以降に向けて準備が進んでいるという。

24-25シーズン開幕からではない理由は、現在プレミアリーグにはホークアイ社がオフサイドに関する技術提供をしており、SAOTの追加テストを含めた準備が8月には間に合わないためとされている。

SAOTは短時間で結果が生成されるメリットがあり、プレミアリーグではオフサイドのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)にかかる時間が平均31秒短縮されると試算している。「半自動」が導入されるのは、VARでの判定が必要になると考えられているため。プレーへの「関与」やチームメートがボールに触れたかどうかはSAOTで確認できず、VARでの検証が必要とされている。

SAOTはイタリア・セリエAとメキシコ・リーガMXで23年1月に導入され、南米のリベルタドーレス杯でも使われるようになった。スペインのラ・リーガでも24-25シーズンから採用することが決まっている。