バルセロナのシャビ監督(44)が13日のカディス戦に向けて、「明日失敗すればクラシコはほとんど意味がないものになる」と重要な試合であることを訴えた。

バルセロナは13日のスペインリーグ第31節でカディスとアウェーで対戦する。前日会見の模様をスペイン紙アスが伝えた。

シャビ監督はまず、首位レアル・マドリードに勝ち点8差をつけられているため、勝たなければリーグ優勝がほぼ絶望的となる18位カディス戦に向け、「カディスはここ5試合でわずか1敗しかしておらず、ホームでアトレチコに勝っている。非常に大きなものを懸けて戦っており、カウンターに優れ、ダイレクトプレーをするチームだ。そのため明日は難しい試合になるだろう。チームの疲労度がどうなのかはこの後分かるが、我々にとって重要な3試合の1つだよ」と警戒した。

続けて、「明日勝てなければリーグ戦は終わりだ。もし最後まで優勝争いをしたいなら、集中して臨まなければいけない。明日失敗すればクラシコはほとんど意味がないものになるだろう。明日は重要な日なので、選手たちのモチベーションをこれ以上、上げる必要などないと思う」と意気込みを示した。

また、欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦パリ・サンジェルマン戦を16日に控える中、カディス戦の前の時間帯に行われるマジョルカ対Rマドリードの結果次第でローテーションのメンバーが変わるかについては、「いや、それはない。我々が見なければならないのは疲労とケガ人だ。リーグ戦は我々にとって大きな意味があるので、勝つためのチームを作るつもりだよ。リーグ戦で勝つことは重要だ」とその可能性を否定した。

そして今季終了後の監督辞任の決意を考え直すつもりがあるかという質問に対しては、「そのこと私に聞く必要などない。何も変わらないよ」と、その考えを貫き通すことを強調した。(高橋智行通信員)