パリ・サンジェルマン(フランス)がアウェーでバルセロナ(スペイン)を4-1で下し、2戦合計6-4で準決勝に進出した。第1戦の2-3から逆転で3季ぶりに4強入りした。

パリSGは序盤から積極的なプレスで押し込み、エムバペとデンベレがボールを持つたびにバルセロナ・サポーターの大ブーイングが響いた。だが、バルセロナがワンチャンスを生かす。

前半12分、アラウホからのパスを受けた16歳のヤマルが右サイドから縦に突破して一気に加速。ペナルティーエリア内に侵入して左足アウトサイドで低いクロスを入れると、ラフィーニャが相手のプレッシャーを受けながらも押し込んだ。ブラジル代表FWは敵地での第1戦に続いて先制点を挙げ、2戦合計4-2とリードを広げた。

そのままバルセロナが落ち着いて試合を進めるかと思われたが、前半29分にDFアラウホが決定機阻止で一発レッド。パリSGのバルコラが抜け出そうとしたところをペナルティーエリア手前付近で倒した。1人少なくなったバルセロナは、その5分後に先制アシストのヤマルを下げてDFイニゴ・マルティネスを投入した。

数的優位に立ったパリSGは攻勢を強め、前半40分にバルコラの左からのクロスに遠いサイドから走り込んだデンベレが右足がゴール。バルセロナがラフィーニャの得点で先制してパリSGがデンベレのゴールで追いつくという第1戦と同じような展開で前半は1-1で折り返した。

さらに後半9分、勢いに乗ったパリSGはビティーニャが右CKの流れから強烈な右足ミドル。1-1からビティーニャの勝ち越し点も第1戦とまったく同じ。2戦合計4-4とした。

その直後の11分、シャビ監督が主審の判定に激怒し、ピッチ脇のカメラ機材のクッションを蹴り上げてレッドカード。ホームのバルセロナは指揮官も欠くことになった。

後半16分、パリSGが逆転する。ペナルティーエリア内の右サイドでデンベレがカンセロに倒されてPKを獲得。それをエムバペが落ち着いてゴール左隅に決めて2戦合計5-4とした。後半44分にもエムバペが左足で蹴り込んで今大会8点目。第1戦後に「逆転を信じている」と語ったルイスエンリケ監督の下、CL初制覇に突き進む。