レアル・マドリードのイングランド代表MFジュード・ベリンガム(20)が、スペインリーグに対し人種差別の取り締まりを強化するよう求めた。

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝のマンチェスター・シティーとの第2戦(4月17日夜=日本時間18日朝)に向けた前日会見の席で語った。

先月、チームメートのブラジル代表FWビニシウスが人種差別チャントついて涙ながらに「プレーする気がうせる」と話したことを受けて、ベリンガムは「嫌悪感を覚える。あってはならないことだ。このような選手をサポートするために、スペインリーグの幹部たちはもっと多くのことする必要がある」と訴えた。ただし「行われるかどうか疑問だ」とも口にした。

ビニシウスに対する人種差別チャントは昨季だけで10件、スペインリーグによって報告されている。ベリンガムは「人種差別的な罵声を浴びせられると分かっていながら、試合に備えるのは選手にとって怖いことだ」。そして「ビニが休養したら、同じような選手たちは試合からいなくなってしまう」と警鐘を鳴らした。