バルセロナのシャビ監督(44)がパリ・サンジェルマン戦後、「レッドカードはやりすぎだ」とアラウホの退場に苦言を呈した。

バルセロナは16日、ホームで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦でパリ・サンジェルマンと対戦した。前半12分にラフィーニャが先制点を決め、2試合合計のスコアで2点をリードしたものの、アラウホが前半29分に退場したことで試合展開が激変。それ以降、立て続けに4失点を失って1-4の惨敗を喫し、2試合合計4-6敗退した。

判定に怒りを示したことで後半11分に退席処分を受けていたシャビ監督が試合後、インタビューに答えた。そのもようをスペイン紙アスが伝えている。

シャビ監督はその際、アラウホの退場について、「不快に感じているよ。あの退場がこの対戦の勝敗を分けることになったのだから。レッドカードはやりすぎだ。それ以降、違う展開になってしまった。我々はラミン(ヤマル)を下げるか迷いがあった。彼は良かったからね。あのプレーが今対戦を完全に左右した」と主審のジャッジが勝負の分かれ目になったことを強く訴えた。

そんな状況の中でもチャンスを作っていたことについては、「我々にはギュンドアンの2回の決定機で2-2の同点にするチャンスがあったし、ロベルト(レバンドフスキ)が2-0にするチャンスもあったが、10人ではとても難しかった。主審の判定のせいで、我々がシーズンを通じてやってきた仕事をここで止めなければならないので残念だ。あの退場は不必要なものだった」と見解を述べた。

さらにシャビ監督は怒りが収まらず、「主審は本当に酷かったので、彼にそのことを伝えたよ。彼はプレーを理解していない」とコメント。最後に来季続投するかを聞かれると、「バルサが再挑戦する。我々の欧州CLは素晴らしかった。些細な点をうまくコントロールする必要がある」と今季限りの退任の意志が固いことを伝えていた。

(高橋智行通信員)