バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がホームでアーセナル(イングランド)を1-0で下し、2戦合計3-2で勝ち上がった。準決勝進出は優勝した2019-20年以来4季ぶり。アーセナルのDF冨安健洋(25)は先発し、後半41分までプレーした。

第1戦を2-2で引き分けた両チームの対戦は序盤から互角。前半はボール保持率もほぼ五分で、緊張感のある戦いが続いた。24分にアーセナルのGKラヤがムシアラの右足ミドルを防ぎ、同30分にはバイエルンのGKノイアーがウーデゴールの左足ミドルを好セーブ。両チームの守護神が試合を引き締め、前半は0-0で折り返した。

冨安は欧州CLで2アシストをマークした昨年11月のRCランス(フランス)戦以来の先発。そのときは右サイドバックでの出場だったが、この日は逆の左サイドバックに入った。バイエルンのFWサネとの1対1でボールを奪い返すなど安定したプレーを見せた。後半5分過ぎにコンタクトが外れるアクシデントはあったが、問題はなかった。

後半立ち上がりからホームのバイエルンが攻勢を強め、18分に先制する。ラファエル・ゲレイロの左からのクロスにキミヒがペナルティーエリア内に走り込み頭から飛び込んだ。右サイドバックの位置からゴール前に進出し、今大会初ゴールを挙げた。これが決勝点となった。

今季のバイエルンはドイツ・カップで早々に敗退し、国内リーグ戦も12連覇を逃した。今季限りで退任するトゥヘル監督は「CLに全てを注ぐだけ」。残るタイトル獲得に全力を傾ける。

【動画はこちら】バイエルンのキミヒが左からのクロスに飛び込み頭で決勝点!