スペインリーグのハビエル・テバス会長が23日、マドリードで開催されたイベント「第3回エクスパンシオン&マルカ・ビジネス・スポーツ・フォーラム」に出席した。その際、2位に終わり、惜しくもバロンドールを受賞できなかったバルセロナFWヤマルについて、年齢がネックになったことを強調した。
「彼がもし23歳以上だったら間違いなく受賞していただろう。若かったので別の賞が与えられたんだ。現在のレベルを維持できれば、そしておそらく維持し続けられるだろうが、彼がバロンドールを受賞するのは間違いないはずだ」
さらに移籍金が高騰し続けているプレミアリーグの現状に対して警笛を鳴らした。
「選手の獲得の話をする時、よく移籍金について話されているが、それは投資額の問題だ。それを誤ると破滅を招く可能性があり、プレミアリーグはまさにその状態にある。我々は常にプレミアリーグと比較されるが、ブンデスリーガと比べてどうなのかを見極めるべきだろう。プレミアリーグの数字が正しくないことを明らかにしたい」
「スペインリーグとブンデスリーガの収入はほぼ同じで、約40億ユーロ(6800億円)だ。プレミアリーグの収入はこの1・8倍だが、ここでは2倍としよう。論理的にスペインリーグの支出が7億ユーロ(約1190億円)なら、プレミアリーグは14億ユーロ(約2380億円)だ。しかしここ7シーズン、プレミアリーグは常に2倍をはるか超える支出額になっている。今年の支出は14億ユーロ(約2380億円)であるべきだが、実際には40億ユーロ(6800億円)だった。この25億ユーロ(約4250億円)の差はどこから来るのだろうか? それは損失だ。その結果、インフレが起こる。収入以上の支出があるとどうなると思う? 誰かがはるかに高い金額を払えば、給与が上昇する。今日の移籍市場はグローバル化しているため、我々全員に影響を及ぼすことになるんだ。『スペインリーグは選手を獲得しない』と主張するジャーナリストがたくさんいるので、状況を注意深く分析する必要がある。彼らはクラブが深刻な巨額の負債を抱えていると指摘する人たちと同じだよ」
「プレミアリーグは今日、イングランドサッカー界の現状を懸念され、政府に介入されている。昨年は12億ユーロ(2040億円)の損失を出していたが、スペインリーグとブンデスリーガは損失を出さなかった。イタリアとフランスについては状況がはるかに悪いので言及しない。我々は常にプレミアリーグの動向に注目しているが、政府の介入という極端な状況に陥っている状況に注意を払っている」
続けてテバス会長はスペインリーグの現状を維持しつつも、優秀な選手を獲得できることを主張した。
「移籍市場で破壊的な野心を持つべきではない。最近レバンドフスキプレミアリーグの選手はもはやバロンドール授賞式に姿を見せていない(※今年のバロンドールでリバプールFWサラーがプレミアリーグトップの4位)。プレミアリーグでは1シーズンで6ゴールしか決めていない若手選手に8000万ユーロ(約136億円)もの大金が支払われている」
「例えばアントニー(ベティス)は、マンチェスター・ユナイテッドが1億ポンド(約200億円)で獲得したのに、ベティスに2000万ユーロ(約34億円)で加入した。アトレチコ・マドリードは昨年、フリアン・アルバレスを獲得し、スペインリーグにはラミン・ヤマル、ガビ、ペドリといった重要な選手もいる。そしてレアル・マドリードは素晴らしい選手を連れてきている。選手を獲得するためのルールがあり、インフレを防ぐためには経済面のバランスを保つ必要がある。経済統制がなければ、3年後には2012年の状況に戻ってしまうだろう」
(高橋智行通信員)

