日本代表DF吉田麻也(24)が1日、W杯アジア最終予選イラク戦出場のため帰国した。欧州移籍市場が閉じる8月31日ギリギリで、所属していたオランダのVVVから、英プレミアリーグのサウサンプトンへの移籍が決まった。「VVVからステップアップできることを信じてやってきた。(名古屋)ユースからの夢が1つかなった」と、初めて報道陣の前で喜びを語った。

 夢の舞台では、DFとしてあこがれのイングランド代表DFジョン・テリー(=チェルシー)との対戦もある。「プレミアでレベルの高さを肌で感じたい。吸収できることが多くあると思う」。すでに就労査証は発行されており現在、入国審査を受けている段階。「代表期間中に(審査が)通って(サウサンプトンに)戻ったときには試合に出られるようになっていることが理想」と、デビュー戦を待ちわびた。

 移籍までの交渉では、二転三転した経緯もあった。「夏休みに宿題をやっていなかったばりに忙しかった」と、胸をなで下ろして9月を迎えていた。代表としては6日の親善試合UAE戦、W杯最終予選イラク戦で守備の要になる。「1週間くらい時間があるから、対策を練ってやっていきたい」と新天地でのプレーの前に、日の丸での活躍を誓っていた。