国際サッカー連盟(FIFA)が6月12日開幕のワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、一定条件に達した高温多湿下での試合に給水タイムを設けることが24日、分かった。出場チーム関係者らが出席した2月の会議で確認された。厳しい暑さが予想される北東部のレシフェやナタル、中西部クイアバで1次リーグを戦う日本のゲームでも採用される可能性がある。

 関係者によるとキックオフ時に気温や湿度などを測り、条件に合えば前後半30分ごろに1度ずつ、水分補給のタイムアウトを取る。気温は31度前後が目安となる。

 FIFAは過酷な環境での選手の体調を考慮し、2012年の理事会で水分補給などのための中断を認めた。日本代表戦では昨年6月、ドーハでのW杯アジア最終予選イラク戦で採用され、W杯本大会では実施されれば初めて。

 ブラジル大会では昼間のゲームも多く、イタリア代表のプランデリ監督が給水タイム設定を要望するなど、影響が懸念されていた。