日本代表(FIFAランキング18位)が、5月31日の国際親善試合でアイスランド代表(同75位)に1-0で辛勝した。6月11日開幕のW杯北中米大会前のラストゲームで、森保一監督(57)はテスト的な采配も見せつつ白星を収めた。日刊スポーツの担当記者がゲームの機微や舞台裏に迫る「Nikkan Eye」。今回は、W杯で採用される「ハイドレーションタイム」を検証。“本番仕様”で臨んだ試合での、新ルールへの適応度合いを探る。
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プレー中断時の新ルールも、日本に有利に働きそうだ。まずは「5秒ルール」。スローインやゴールキックで故意に再開を遅らせた場合、主審が5秒を数える。違反すると相手に攻撃権が移行する。ただ、日本の対策はバッチリだった。
5月27日、スローインに特化した練習を行った。コート外にボールを並べ、プレーが切れると選手が走って拾い、急いで投げ入れる。名波コーチが秒数をカウントし、意識づけ。パターンを作り、プレー再開の時間を短縮する工夫を施していた。MF中村は「クイックでやるのは代表で常々言われている」と証言。DF吉田も「日本人っぽく普通にやれば大丈夫」と語っていた通り違反はなかった。
交代時の「10秒ルール」も重要。交代ボード掲示から10秒以内に退出しなければ、新たに入る選手が1分間待機させられる。後半38分、MF久保は小走りでDF長友に駆け寄った。主将マークを渡しながらもスムーズに10秒以内に退いた。
W杯不出場のアイスランドと意識の差は否めないが、ルールへの適応は完勝だった。相手は後半21分にスローインに25秒を要して違反。同40分には交代で11秒以上かかり、10人で戦う間にFW小川が得点した。新ルールが致命傷になりうると、日本は逆の立場で実感したはずだ。【飯岡大暉】


