4大会ぶりの優勝を目指すスペイン(FIFAランキング2位)はサウジアラビア(同61位)を4-0で下し、今大会初勝利で勝ち点4とした。W杯初先発となった18歳のFWラミン・ヤマル(バルセロナ)が先制点を挙げた。18歳343日でのゴールはW杯歴代8番目の年少記録だが、18歳以下で先制ゴールを決めたのは58年大会のブラジル代表FWペレ以来、史上2人目の快記録となった。
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スペインの「神童」が流れを一変させた。屈辱のドローに終わった初戦のカボベルデ戦で後半途中出場だった18歳のヤマルがW杯初先発。今大会の主役候補の一人として、ボールを持つたびに大歓声が響いた。0-0の前半10分、低い左クロスに滑り込みながら右足で合わせてW杯初ゴール。「前回のW杯は学校の教室で観戦していたので夢のよう」と言って笑った。
18歳343日でのゴールはW杯史上8番目の年少記録。最年少はブラジル代表の「王様」ペレの17歳239日だが、アルゼンチン代表FWメッシが06年大会でマークした18歳357日を超えた。この先制点で勢いに乗ったチームは前半のうちにFWオヤルサバルが2点を追加して快勝した。
4月に左太もも裏を負傷した影響で、初戦はベンチスタートとなり、チームは無得点で引き分け。「勝たなければならない試合を引き分けるのは悔しい。多くのことを考えて、この試合に臨むことができた」。3点を先行したことで、前半限りでお役御免。「休むこともできたし、完璧」と手応えを口にした。
代表では背番号19だが、名門バルセロナではメッシがそうだったように10番を背負う。同じ左利きのアタッカーは数々の年少記録を打ち立て、メッシと比較されることも多かった。それでも本人はメッシを「史上最高の選手」としながらも「僕のアイドルはネイマールやロナウジーニョ。楽しそうなプレースタイルが好き」とブラジル代表の歴代10番に憧れたという。
W杯初先発となったこの日も楽しそうにプレー。巧みな足技を披露し、会場を沸かせた。「W杯に出ることを夢見てきた。しかも初先発でゴールを決められるなんて」。18歳のエースは4大会ぶりの優勝へ「初戦は本来の姿ではなかった。ここからようやく始まる」と力強かった。
◆ラミン・ヤマル 2007年7月13日生まれ。モロッコ人の父と赤道ギニア出身の母を持ち、スペイン・カタルーニャ州マタローの出身。6歳からバルセロナのカンテラで育ち、23年4月29日のベティス戦で15歳290日というクラブ史上最年少にしてトップデビュー(※メッシは16歳145日で公式戦デビュー)。今季スペインリーグで28試合出場で16得点11アシスト。国際Aマッチ27試合7得点。178センチ、76キロ。


