[ 2014年2月20日11時19分 ]

 優勝争いはショートプログラム(SP)首位の金妍児、2位ソトニコワ、3位コストナーの3人に絞られた。0・80点差に3人がひしめく高レベルな争いとなった。

 金妍児の安定感が光る。SPでジャンプにミスはなく、この五輪が今季初の主要国際大会ながら、ジャッジからは表現面でも高い評価を受けた。演技点は優勝した2013年世界選手権のSPよりも、2点以上高い。けがの影響で今季は試合数が少なく、体力面を含めて4分間のフリーをうまくこなせるかが懸念される。

 2位ソトニコワは、フリーの安定感に欠ける点が不安材料。SPで2位だった昨年12月のグランプリ・ファイナルはフリー6位で5位に終わり、1月の欧州選手権でもSPの首位から逆転を許した。3位コストナーは表現力を示す演技点で高得点を望めるが、ジャンプの難度が低い構成のため、転倒や回転不足などミスは一切許されない。

 日本勢のメダルは、最上位8位の鈴木明子と3位までの差が13・15と絶望的だ。前回8位の鈴木は、2大会連続の入賞が目標となる。16位と大きく出遅れた浅田真央は、今季まだ成功のないトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をフリーで決めることができるか。15位の村上佳菜子も、SPの悔しさを晴らす力強いフリーに期待がかかる。(共同)