[ 2014年2月20日20時7分 ]帰国したスキージャンプ竹内は服用薬の影響で顔に湿疹が出る(撮影・松本俊)

 ジャンプ団体ラージヒルで銅メダルを獲得した竹内択(26=北野建設)が20日、葛西ら団体メンバーとともにドイツ経由で帰国した。

 銅メダルを首にかけて、誇らしげな表情で到着ロビーに。「想像以上の盛り上がりでした。これをきっかけに、もっとスキージャンプが人気になるように、僕たちはメダルに甘んじず、もっと頑張らないといけない」。数百人のファンの中に、身内を見つけて駆け寄り、喜び合う場面もあった。

 年始にアレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)の可能性があると診断され、薬でせきなどの症状を抑えながらのメダル獲得。国際スキー連盟公式サイトのトップページに写真と記事が載るほど、世界中から反響があった。「最初は生死にかかわるとすら思ったけど、こういう病気でもメダルは取れると、病気と闘っている多くの方々に勇気や元気を届けるのも使命だと思うようになった」と振り返り、時折声を詰まらせた。