[ 2014年2月11日11時2分

 紙面から ]声援を送る土屋ホームの社員たち(撮影・保坂果那)

 ソチ五輪のジャンプ競技が、9日(日本時間10日未明)に行われた男子ノーマルヒルで幕開けした。日本勢は7大会連続出場となった葛西紀明(41=土屋ホーム)の8位が最高。

 葛西が所属する土屋ホームでは10日、札幌市内の本社ビルでパブリックビューイングが行われた。未明にもかかわらず、約60人の社員が声援を送った。葛西がスクリーンに映し出されると旗を振り、歓声を上げる。8位が確定すると、拍手でたたえた。

 ヤンネ・バータイネン・コーチ(38)は、フィンランドのラジオ放送を聞きながら、静かに見守っていた。「ヨーロッパでも人気があって、ラジオでも『41歳で飛んでいるなんて信じられない』と紹介されていたよ」とうれしそうな表情を見せた。「今日は積極的に飛べていた。紀明にとってはノーマルヒルよりラージヒル。アイ

 ホープ

 スーパージャンプ

 カミング」と次戦を見据えていた。

 会場には、メダルを祝おうと、金色の包装がされたシャンパンが用意されていた。祝杯は持ち越しとなったが、元スキー部員の千田侑也後援会会長(28)は「今まではたまたまオリンピックにかみ合わなかった。けど今回は違う」と力説。企画広報部の小田徹次長(41)は「ラージで挽回、の一言に尽きる。年齢を感じさせない全力のジャンプに期待したい」とエールを送った。