<女子バスケットボール・Wリーグ:トヨタ62-60富士通>◇30日◇海老名運動公園総合体育館

 首位に立っている富士通が昨年レギュラーリーグ優勝のトヨタに競り負け、3敗目を喫した。

 第1Qの立ち上がり、互いに激しいディフェンスを見せた。富士通は畑恵理子の3ポイント、立川真紗美のレイアップシュートなどで得点を重ねたが、トヨタは昨季まで富士通に在籍していた矢野良子を中心にしてアウトサイドとインサイドをうまく使い分けた攻撃をみせ、富士通は5点リードを許し第1Qを終えた。

 第2Qも互いに一歩も引かない展開が続いたが、富士通はパスミスが増え、残り5分で14点とリードを広げられた。富士通は立川、名木洋子の連続得点などで追い上げ、8点のビハインドで前半を終了した。

 第3Qに入るとトヨタ矢野が本領発揮。速いシュートモーションからの的確なジャンプシュートで得点を重ねる。対する富士通は、名木のジャンプシュートで連続得点、さらに残り30秒から鈴木あゆみ、畑が得点を決め、45-44とトヨタを逆転した。

 最終第4Qは、両チームともに出だしにミスが重なり得点を伸ばせない。富士通は、気迫のディフェンスからの速いパス回しで鈴木、名木が得点するが、トヨタも桜庭の3ポイントなどで反撃。残り2分で1点差という展開の中、トヨタは第3Qに4ファウルでベンチに退いていた矢野を投入。3ポイント、ゴール下からの連続得点を決められ、残り17秒でついに逆転された。富士通は最後まで粘りをみせ、畑が3ポイントを狙ったがゴールならず、トヨタに逃げ切りを許してしまった。