<女子バスケットボール・Wリーグ:富士通86-79JOMO>◇15日◇柏市中央体育館

 富士通が今季初の延長戦を制し、通算成績を10勝6敗とした。

 13日はJOMOに15点差をつけられて敗れたが、ポイントガードに前節先発をはずれていた中畑恵理が復帰。序盤は互いにマンツーマンディフェンスの応酬となった。富士通はパスミスが相次いだが、中畑の落ち着いたゲームコントロールから船引まゆみのフリースロー、三谷藍の3ポイントなどが決まり得点を重ねた。中畑も得意のドライブで積極的に仕掛ける。ディフェンスも、昨日の反省を生かしリバウンドを制覇。8点のリードを保ち、第1Qを終えた。

 第2Qも富士通のペースで進んだ。名木洋子、鈴木あゆみらの得点でリードを広げると、ディフェンスも粘りを発揮。リバウンドを確実にマイボールにし、12点まで点差を広げて前半を終了した。

 後半の立ち上がりは鈴木の冷静なシュートで加点。しかし、パスミスなどでJOMOに4連続でゴールを許し、あっという間に6点差まで迫られた。勢いづいたJOMOに一気に攻撃を仕掛けられ、逆転された。防戦一方だった富士通は、立川真紗美が速攻からフリースロー、中畑がドライブから加点したが、第3Qだけで30失点し、7点のビハインドを背負いこのQを終えた。

 最終第4Qは、互いに激しい攻防が続いた。追いかける富士通は、名木の3連続得点、3ポイントなどで再びリードを奪い返した。疲れのみえたJOMOディフェンスのスキをついて、鈴木が加点。残り3分を切ったところで4点をリード。しかしタイムアウトがあけてすぐ諏訪、内海のシュートが決まりJOMOが再度逆転。残り46秒で富士通が1点を追いかける展開。残り8秒でエンドラインからのスローインが立川真紗美へ。相手守備を振り切りシュート。残り3秒の土壇場で同点に追いつき、今季初の延長戦へ突入した。

 5分間の延長戦は、中畑の3ポイントで富士通が先制。続いて名木、立川が連続得点を決め、リズムをつかんだ。時間をたっぷりと使った落ち着いた攻撃を見せる。JOMOも、田中がフリースローなどを決め6点差に。残り1分を切ったところで名木が速攻から得点しリードを広げると、そのままJOMOの反撃をしのぎ、前日の雪辱を果たした。