勝利の鍵は手先にあり!? ジャカルタ・アジア大会の男子マラソンで日本勢として32年ぶりの金メダルを獲得した井上大仁(ひろと、25=MHPS)が27日、成田空港に帰国した。トラック勝負にもつれたレースでは、ユニホームの丈を短くしたり、通気性を高めるために自ら穴をあけるなど、徹底した暑熱対策が勝利の一因となった。

幼い頃から手先が器用で、最近の趣味は折り紙。海外遠征時に、3時間かけて作ったという立体的な馬の写真を披露すると「1個のことに没頭できるのが好きで、達成感も得られる。集中力も高まるし、競技にもプラスになっていると思う」と胸を張った。

アジアを制し、今後は来年9月に行われる、20年東京オリンピック(五輪)の代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が大きな目標となる。「1戦1戦戦って、MGC、東京五輪に向けて、記録も力も伸ばしていきたい」と力を込めた。