23日に閉幕した陸上の世界選手権で3位となり、五輪を含めた世界大会で日本人として初めてやり投げでメダリストとなった村上幸史(29=スズキ)が25日、成田空港に帰国した。視力が右0・2、左0・1と悪いだけに、競技中に使用しているコンタクトレンズを外し、ドイツからの長時間移動を考慮してメガネ姿で到着口に現れると、誰だか分からなかったのか一瞬、間が空いた後に、一般利用客から拍手で迎えられた。「電話で友人や家族から『日本は大変なことになっている』と聞いていたけど、僕の予想以上でしたね」と、50人を超える報道陣に囲まれて驚きの表情を見せた。続けて「結果については最高の一言に尽きる。でも今回はもらったようなメダル」と話し、気を引き締め直していた。