オープン参加の関東学生連合は、1区にエントリーしていた東大の近藤秀一(3年)が、インフルエンザ発症のため急きょ欠場となった。

 エントリー変更で1区起用された矢沢健太(芝浦工大4年)が区間最下位となる21位相当に沈むと、その後も流れをつかめず、最下位相当で往路を終えた。

 昨年末に体調を崩した近藤は、12月31日にインフルエンザA型との診断を受け、1日に欠場が決まった。自身のツイッターに「インフルエンザを発症してしまったため箱根駅伝を欠場します。自分の走りを楽しみにしてくださっていた皆さま、大変申し訳ありません」などとつづった。

 1、2年時も関東学連に補欠登録されたが、出番なし。今大会の予選会は個人20位(20キロ=59分54秒)と好走し、関東学連の中ではチーム1位。13年ぶりとなる東大生の箱根出場は確実視され、今大会前には「今まで応援してくれた方に自分の感謝の気持ちを表現する場として一番ふさわしい舞台。それがようやく実現しそうで、うれしく思っています」と話していた。思わぬ病気で、出場は来年に持ち越しとなった。

 チームにとって、近藤不在の穴は大きかった。代役の矢沢は6キロ過ぎから遅れをとり、最下位でたすきリレー。武者監督(日大)は「(近藤は)残念です。矢沢は頑張ってくれたが、2区以降が単独走になってしまい、本来の力が発揮できなかった」と話した。2区長谷川から3区田部へのリレーでは、繰り上げスタートとなる3秒前にたすきをつないだが、その後もリズムを取り戻すことはできなかった。それでも「母校のユニホームで、プライドと自覚を持って走ってほしい」と指揮官。復路での奮起を期待した。【鈴木正章】