史上6校目の4連覇を決めた青学大は、原晋監督(50)を中心に選手たちが、ゴールの東京・大手町の読売新聞本社前で肩を組み、10区を走った橋間貴弥(3年=山形南)を大学の校歌を歌いながら待ち受けた。そして橋間が1時間11分38秒でゴールテープを切ると、歓喜の中、選手たちが原監督を胴上げした。

 原監督は、17年12月10日に都内で行われた箱根駅伝記者発表で、和田アキ子の大ヒット曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を引き合いに出し、4連覇を達成した場合、ゴール地点で大学の校歌を「高らかに」熱唱する考えを明らかにした。会見前日の同9日に行った全体ミーティングでは、選手に「あの鐘を鳴らすのはお前たちだぞ、あなただと、しっかり伝えた」と「あの鐘を鳴らすのはあなた」に引っかけて選手にゲキを飛ばしたと明かした。そして「大手町で高らかにカレッジソングを歌えるように…最後、年末には小澤征爾さんの『第九』を聞きながら、イメージトレーニングしたい」と豪語し、不敵に笑っていた。

 原監督が大会前に命名した「ハーモニー大作戦」と、4連覇の暁に歌うという“公約”を果たした青学大は、史上3校目となる初優勝からの4連覇という快挙を達成した。