井本佳伸(東海大1年)が、男子400メートルでサプライズ優勝を飾った。タイムレース決勝2組に登場して、自己ベストを0秒56も大幅に更新する45秒82で1着。

 同3組に登場したリオデジャネイロ五輪代表ウォルシュ・ジュリアンや経験豊富な金丸祐三のタイムを上回って、優勝となった。「まさかですね。前半みんなが速くて、遅れている気がしていた。3コーナーから距離が縮まってきたのでいけるかなと思った。」と喜んだ。

 桐生祥秀に憧れて、京都・洛南高に進学して、競技に打ち込んだ。日本陸連が認定する有望選手「ダイヤモンドアスリート」で、今春から高野進氏が指導する名門・東海大に入学。

 同じくダイヤモンドアスリートの東洋大1年、宮本大輔とは高校時代に3年間、切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲だ。「競技場で会って『お互いにがんばろう』といいました。かなり刺激を受けています。僕も早く大輔に追いつきたいと思った」と井本。東京五輪については「まずはジュニアの世界大会で日本代表を経験して、挑んでいきたい」と話した。