陸上男子200メートルのジャカルタ・アジア大会金メダリスト小池祐貴(23=ANA)が11日、4大陸対抗戦、コンチネンタルカップが行われたチェコから成田空港着の航空機で帰国した。

17年世界選手権金メダルのラミル・グリエフ(トルコ)ら自己記録19秒台のスプリンターが4人いるハイレベルな戦いで、小池は20秒57(向かい風1・6メートル)の4位だった。「すごいメンバーと走れたので勉強になった」と話した。優勝したアロンソ・エドワード(パナマ)とは0秒38差。中盤で力の差を感じたという。「こんなにもレベルが離れていると分かった、やるべきことはベースアップ」。明確な課題を見つけた。

他にも収穫はあった。自己記録20秒23は8人中7位。それでも4位に食い込めた。「本番でしっかり走れれば、上位にいけるんだとはっきり分かった。1戦1戦、成長を続けていけば、1年後の世界選手権で『決勝を目指す』と言ってもいい。その手応えを感じた」。少し前までは現実味がなかった世界大会決勝の舞台が今、成長次第で手の届く場所に感じている。

今後は来月の福井国体の男子100メートルと400メートルリレーに出場予定。100メートルについて「自己ベスト(10秒17)は出ると思う。優勝できるように全力で調整したい」と力を込めた。