大迫傑(27=ナイキ)が現地7日のシカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録樹立を受け、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)は「さすが大迫」と喜んだ。

一夜明けた8日、出雲全日本大学駅伝の号砲前。報道陣に囲まれ「やっぱり実力は抜けているよね。日本の中では実力が一番、抜けている」と語った。ペース変化が激しかったレースの中で、自分のペースを冷静に維持したレース運びも評価。「自分の体を知っている」と絶賛した。

男子は2月の東京で設楽悠太(26=ホンダ)が前日本記録となる2時間6分11秒、アジア大会金メダリストの井上大仁(25=MHPS)も2時間6分54秒を出している。数珠つなぎ的に好記録が生まれているだけに「男子マラソンが本物になってきた」。来年3月の東京では大迫、設楽悠、井上の3強が直接対決する予定。「もう1人、5分台で走れる選手が出てきたらおもしろい。世界と戦える雰囲気になってきた」と声を弾ませた。