四つんばいから手術成功、リハビリ中-。10月21日の全日本実業団対抗女子駅伝予選会(福岡県)で走れなくなり、四つんばいになってたすきを渡した岩谷産業の2区飯田怜(19)が、骨折した右すねの手術を終えて、競技復帰を目指して、リハビリを行っていることが7日、分かった。

同チームの広瀬監督はこの日、明日9日号砲のさいたま国際マラソン(さいたまスーパーアリーナ発着)に出場する今田麻里絵とともに現地入りした。飯田は10月末に京都府内で手術を受けて成功、リハビリも兼ねて約1カ月入院し、退院したという。広瀬監督は「現在は(大阪の)選手寮に戻ってリハビリ中です。(今後も)走る気持ちはあるから、それに向かってやっていくけど、走ってこその復帰なので。これからだと思う」と慎重な口ぶりで説明した。

飯田は21日のレースで、約200メートルをはって3区今田にたすきを渡した。広瀬監督は「やめてくれ」と中止を要請したが、審判が本人の意思を尊重して中止しなかった。日本実業団連合は、11月の本戦から審判の判断でレースを止める新ルールを策定した。広瀬監督は「いいことだと思う」。すりむいた膝の状態については「飯田は若いから、それはすぐに治った」とした。