10位までが得る世界選手権(9月、ドーハ)への出場権をかけた日本は、「最大の好機」をいかせずに全体の13位に終わり、今大会での世界切符を逃した。第1走に低迷期を脱したロンドンオリンピック(五輪)代表の土井杏南(23=JAL)を配した新布陣で臨んだが、目標には届かなかった。

「最大のチャンスだった。めちゃくちゃ悔しい」と土井。英国、中国などの有力国にバトンミスが続いた荒れた展開で、ミスなく4人がそろえれば10位以内は見えていた。ただ、「もっと自分が攻められれば」と悔やんだ第2走の山田美来(日体大)と、第3走の壹岐いちこ(立命館大)のバトンを受け取るタイミングが合わず、「待って!」の声に壹岐が振り返るロスがあった。

土井は「当たり前のことが当たり前にできるのが強いチーム。それがいまの女子の短距離の課題だと分かりました。みんなで頑張っていくしかない」、壹岐は「この結果から逃げないでしっかりやっていきたい」と述べた。