松田瑞生(24=ダイハツ)は自分超えに挑む。東京オリンピック(五輪)の代表選考会を兼ねる大阪国際女子マラソン(26日12時10分スタート)の会見が24日、同市内で行われた。

逆転での東京五輪代表入りの条件は2時間22分22秒以内。その設定基準は、自身が18年9月のベルリンで出した2時間22分23秒より1秒早いもの。昨年9月のMGCでは序盤から後れを取り、4位。自己記録を更新することが、逆転で五輪の切符をつかむために、課された条件だ。

「今までの陸上人生で一番走り込んだ。ここまでやったら、もういいやというぐらいやり尽くした。このレースが最後でもいいというぐらい気持ちを込めて練習に取り組んできた」。普段は笑顔が絶やさないが、この時は真剣な眼差しで、並々ならぬ五輪への決意を述べた。地元・大阪の大声援も力になる。「(2時間22分)22秒より、もっともっと早く走れれば、名古屋を走る選手にもプレッシャーをかけられる。タイムを出すしかない。自信をもって楽しんで走りたい」と語った。

箱根駅伝では青学大が「やっぱり大作戦」を掲げて、王座を奪還した。それになぞらえ、民放のテレビスタッフから「『○○大作戦』と例えられるものはあるか」と問われると「お寿司大作戦」。食あたりにならないように、生の食べ物は口に入れないようにし、大好きな寿司も封印してきたという。「ずっと我慢してきた。レースが終われば食べられる。それを楽しみに頑張ります」と笑った。