陸上男子100メートルの桐生祥秀(24=日本生命)が20日、オーストラリア合宿に出発した。

温暖な地で状態を上げていく。「トップスピードを上げて、今シーズンいけるという手応えをつかみ、いいシーズンインにしたい」と話した。3月20日には現地で今季の初戦に挑む。「気負わずに、自分のレースをしたい」と意気込んだ。体重は昨季より2キロ増の約72キロ。臀部(でんぶ)などの力強さが冬季の充実ぶりを物語っていた。これから体のキレなども確認し、シーズンへ向けた体を仕上げていく。

前日19日には白血病からの復帰を目指している競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)がテレビ朝日系「報道ステーション」に出演した。それぞれ陸上界、競泳界の顔の存在。表彰式などで面識があった。桐生は「メダルを取って、また一緒にしゃべりたい。自分が元気な姿で立てていることにありがたみもある」と話した。