日本陸連は3日、中止となった高校総体と全国中学体育大会の代替的な大会として、全国高校大会と全国中学大会を開催することを発表した。

失意に陥った中高生に、日本一を決める場を用意する。

既存の大会の年齢等の参加資格を変更することで実現した。

参加資格が「03年1月1日~04年12月31日生まれ」の選手だったU18日本選手権(10月23日~25日、エディオンスタジアム広島)は、参加資格が高校生となる全国高校大会に変わった。高校3年生の4月~12月生まれは、U18日本選手権には出場できなかったが、全国高校大会には参加できる。

10月16日~18日に日産スタジアムで開催予定だったジュニアオリンピックは全国中学大会に。ジュニアオリンピックは早生まれの高校1年生も出場できたが、今回は参加資格から外れる。まさに中学日本一を決定する大会となる。

日本陸連の尾県専務理事は「3年生に最終学年として、その成果を発揮できる活躍の場を設けてあげたいという思いから、本年に限り3年生を軸として大会の枠組みを整えました。全国の若きアスリートが日本一をかけ全力で戦い世界へ羽ばたくステップとなるような大会を、また1、2年生や陸上ファンの皆さまがその雄姿に希望を抱くきっかけとなるような大会を目指し、それぞれの大会を開催いたします」とコメントした。日本陸連によると、この変更は今年限りの措置で、来年以降は従来の形に戻るという。