静岡市内の市街地を走る静岡マラソンの実行委員会(日刊スポーツ新聞社など)は28日、同市役所静岡庁舎で総会を開き、来年3月14日に予定していた「静岡マラソン2021」について、開催中止を発表した。今年3月8日の第7回大会に続いて、2年連続の中止。事務局は理由として、「新型コロナウイルスの終息が見通せない中、ボランティア、スタッフ、沿道の観衆、ランナーの皆さまなど、約9万人が参加する実情を踏まえますと、スタート地点やコース全般、沿道などでの『3密』状態を回避することは困難」などと説明した。

開催7カ月半前に中止を決めたことについて、実行委員長の酒井公夫・静岡商工会議所会頭は「他都市の参加1万人規模のマラソン大会も、今後の中止が決まっている。半年前には参加者の募集を始めることもあり、告知ポスター製作などの費用を抑えるためにも、このタイミングの発表になった」と話した。

2年連続の中止については「残念。台北マラソンと提携しているのに、台湾の皆さんと交流できない。2022年以降の静岡マラソンをどう育てていくか、考える期間にしたい」と前を向いた。