陸上のセイコー・ゴールデングランプリ(23日、日刊スポーツ新聞社共催)の前日会見が22日、オンラインで行われ、女子やり投げ日本記録保持者の北口榛花(JAL)は「今季初めての試合が新国立。来年の五輪のためにも会場の雰囲気を感じたい」と意気込みを語った。

コロナ禍の影響で、本格的な練習を再開したのは6月から。東京オリンピック(五輪)の開催延期により、「1年あるからこそ取り組めることに挑戦し、助走の配分を変更している」。まだ習得に励んでいる最中であり、「日本記録更新を目標にできる段階ではまだない」とはいうものの、今季最初の大会に向けて「最善を尽くしたい」と健闘を誓った。

女子1500メートルに出場する卜部蘭(積水化学)は、「国立競技場で走れることにわくわくしている。記録を更新できるように頑張りたい」。東京出身で、国立競技場は実家からほど近い。「思い入れのある場所で、いい走りが出来れば」と話した。

女子走り幅跳びの秦澄美鈴(24=シバタ工業)は、「きょうは新幹線を降りる瞬間からすごく緊張している」。普段はそれほど緊張しないタイプだそうだが、五輪本番と同じ会場での一戦を前に、気持ちの高ぶりを感じている。「緊張と気合いをうまくコントロールして、納得のいく跳躍を」と、引き締まった表情で話した。