青学大、駒大、東海大の「3強」に、明大、早大を含め、優勝争いは大混戦を極める。

選手層は厚い青学大は、過去6年5勝と勝ち方を熟知する。原監督は「1区間もブレーキは許されない」と言うが、逆に失速区間がなければ、一気に抜ける可能性もある。勝負の山登りは今年区間2位だった飯田に代わり、違う選手が走りそうだ。

全日本覇者の駒大は下級生の台頭が著しい。エース田沢は日本選手権1万メートルで27分46秒09の8位と健闘するなど健在。田沢でトップに立ち、流れに乗りたい。課題は山だが、そこを乗り切れば、Vは射程圏だ。

東海大は西田が3年連続の山登りで区間記録を目指す。「黄金世代」は卒業し、今年の箱根経験者は4人だが、総合力は十分だ。

展開次第で優勝の期待が高まっているのが明大だ。大砲こそいないが、高いレベルの選手がそろう。山の登り下りを含め、経験者8人が残るのも強みだ。早大は全日本では6区途中までトップを走った。中谷、太田と苦しんでいた主力が復活した。帝京大は今年も粒ぞろいで、上位戦線をにぎわしそう。今年10位の東洋大は、1万メートル日本新を出した相沢が抜けた穴をチーム全員で埋める。順大の三浦、中大の吉居は、それぞれ1年生の注目選手。

 

【青学大・岸本外れる/エントリー選手一覧】