東洋大で復活にかけたエースの箱根路が終わった。この日のエントリー変更で7区に入った西山和弥(4年)は、トップの創価大と3分30秒差の4位で受け取ったタスキを逆襲につなげられなかった。差が5分13秒に開き、順位は4位のまま。「調子は良かったので、このままでは今後勝負できないと思った」と振り返った。

600メートル付近では小田原中継所では7秒差あった東海大をかわして3位に浮上した。ただ、そこから並走が続くと、9キロ過ぎには逆に引き離された。冷たい向かい風に苦しむように、口が開き、顔がゆがんだ。同学年の盟友でメンバーから外れた大森主将から給水を受け、気力を振り絞って最後まで粘走した。

1年生から1区で2年連続の区間賞を獲得も、昨年は股関節の故障を抱え、3年目となった1区では区間14位と沈んだ。勝負の最終学年。「今までの駅伝でふがいない結果でチームに迷惑をかけている。最後の箱根駅伝でチームに恩返しをして、卒業できるようにしたい。箱根駅伝へ向けて、質の高いものが出来ている」と語っていた。

東洋大は2位発進だった芦ノ湖のスタート時点では、1位の創価大との差は2分14秒差だった。6区を終えて3分30秒に差は開き、キーポイントとなる7区だった。