31日の大阪国際女子マラソンの記者会見が29日、大阪市内で行われ、東京オリンピック代表の一山麻緒(23=ワコール)が日本記録更新を誓った。日本歴代4位の2時間20分29秒で優勝した昨年3月の名古屋ウィメンズ以来となるマラソンに「日本記録を目指し、それだけを思って練習してきた。2時間19分12秒が出る瞬間が待っていれば、一番楽しみ」と明言した。

日本記録は05年に野口みずきがベルリンで樹立した2時間19分12秒。今大会は新型コロナウイルス感染拡大により、従来の御堂筋などを走る公道から、発着地点だった長居公園内を約15周(1周2・8キロ)する周回コースに変更された。

平たんな周回コースで公園内にある樹木などで風の影響も受けにくい。ペースメーカーは川内優輝ら男子選手が務め、トラックに近い高速レースが維持されれば、16年ぶりの日本記録更新も夢ではない。

「(周回コースに変更を)最初聞いた時は、えぇと思ったが、1周2・8キロだと15周で終わりかと思ったら少し気が楽になった。11、12周目まで心にゆとりを持って走れるか。ペースメーカーの背中を見て走りたい」。昨年をトラックでのスピード強化にあてた一山の成果が見られそうだ。【横田和幸】