2度目のマラソンとなった佐藤早也伽(26=積水化学)は2時間24分32秒の2位だった。

果敢に2時間21分51秒で優勝した松田瑞生(25=ダイハツ)のハイペースについていった。第2集団ではなく、先頭で勝負した。中間点を過ぎ、松田の背中は遠のいたが、見事にまとめきった。強い向かい風という悪条件。それを中盤以降、1人だけで走って、2位を守ったのは、タイム以上の価値があった。

しかし、レース後の表情からは悔しさがにじんだ。初マラソンだった1年前の大会では2時間23分27秒。「自己ベストを出すのが最低目標だと思っていた。それが達成できなくて悔しい」と言った。レースについては「あまり風を気にしないで、自分の走りに集中しようと走りました」と振り返った。1度だけではなく、2度目の42・195キロでもしっかり、その適性を示した。今後については「マラソンで日本代表として走れるような選手になりたい」と見据えた。