駒大は藤田敦史ヘッドコーチ(44)が大会を指揮した。

駒大陸上部を巡っては19日、17歳の女子高生にみだらな行為をしたとし、県青少年保護育成条例違反などの疑いで、石川拓慎容疑者(21)が神奈川県警に逮捕された。今年の箱根駅伝の最終10区で3分19秒差を覆して逆転優勝に導いたランナーでもあっただけに、衝撃は大きかった。

事態の受け止めを問われ、ある選手は「ビックリというのが一番」と言葉を選びながら、心境を述べた。藤田コーチは「私の口からは何も述べられない」とした。今大会の出場に関しては、大学側と関東学生陸上競技連盟(関東学連)とも確認し、許可が出たという。

大八木弘明監督(62)は関東学連の了承を得て、大会の「帯同を自粛」した。石川容疑者の逮捕を受け、大八木監督からはチーム全員に「箱根駅伝を優勝したチームだと意識をしないといけない。普通の大学生ではない」と、あらためて自覚ある行動の厳守が求められたという。

逮捕容疑は、昨年12月20日と今年1月17日、相模原市の女子生徒が18歳未満と知りながら、川崎市多摩区と東京都世田谷区のホテルでそれぞれ、みだらな行為をした疑い。県警によると、2人は昨年10月下旬、マッチングアプリで知り合った。生徒は当初、18歳と伝えていたが、その後のやりとりで17歳と明かしたといい、2人の間では主張が食い違っている。