女子ハンマー投げは岩城雛乃(新発田南3年)が46メートル33で初優勝した。自己ベストの47メートル02には届かなかったが、2投目にマークした優勝記録にライバルたちも届かなかった。同種目の全国高校総体出場権は北信越高校総体(6月=福井)の4位まで。岩城は全国初出場を見据えた。

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フィールドの芝生を削ってハンマーは弾んだ。46メートル33。「『アッ、来たな』という感じではなかった」と岩城は話したが、2投目はこの日1番の手応えだった。聖籠中では砲丸投げが専門で県5位が最高順位。ハンマー投げに転向しての初優勝に「やって良かった」と笑った。

昨年のコロナ禍による自粛期間は投げられず、スランプに陥った。そんなトンネルは先輩たちのアドバイスで脱した。OBの社会人、大学生らも加わるLINEグループに動画を送り、指示を仰ぎ、フォームを修正し「回転のスピードが上がった」。狙うのは初の全国大会出場。「インターハイで50メートル台。入賞したい」。

【女子】▽ハンマー投げ決勝 (1)岩城雛乃(新発田南)46メートル33(2)丸山夢羽(開志国際)44メートル35(3)酒井美海(同)35メートル21