学生3大駅伝の2戦目で箱根駅伝の前哨戦となる全日本大学駅伝が7日、開催される。スタートは午前8時5分。優勝争いの展望や有力選手など、今大会に関するQ&Aをまとめた。

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Q 会場はどこで、どれくらいの距離を走る

A 名古屋市熱田神宮をスタート。三重県伊勢市伊勢神宮までの8区間、計106・8キロで争います。学生3大駅伝の初戦となった10月の出雲駅伝と比べて2区間増え、距離も2倍以上と長くなります。

Q 何チームが出場する

A 前回8位までに入ったシード8校と全国8地区の選考会を勝ち抜いた17校の代表25校とオープン参加の日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームが出場します。

Q 今年の優勝争いの展望、有力選手は

当日午前6時半まで区間エントリー変更が可能なので、現時点での予想となりますが、エース田沢廉(3年=青森山田)を擁し、2連覇を狙う駒大や青学大を中心としたレース展開が予想されます。

駒大は戦力が整ってます。田沢は出雲駅伝最終6区で日本人トップ。3本柱と言われるまでに成長した鈴木芽吹(2年=佐久長聖)は、9月に右大腿(だいたい)部疲労骨折で出雲駅伝は出場しませんでしたが、今大会にはエントリー。エントリー時点では、田沢、鈴木、唐沢拓海(2年=花咲徳栄)と3本柱がそろいました。

青学大も駒大同様に、層の厚さを武器に優勝争いに絡むと予想されます。出雲駅伝は準優勝。エース近藤幸太郎(3年=豊川工)は1区区間賞。学生駅伝初出場でアンカーを務めた横田俊吾(3年=学法石川)が2位争いを制するなど好調。昨年から故障に苦しんだ岸本大紀(3年=三条)がエントリーされ、復活が期待されます。5000メートル13分台の選手も数多いです。

注目は出雲駅伝で初出場初優勝を果たした東京国際大です。今年の箱根駅伝大会MVPの金栗四三杯を獲得した絶対的エースのケニア人留学生ヴィンセント・イエゴン(3年)がアンカーを務めると予想されます。出雲駅伝では山谷昌也(3年=水城)や丹所健(3年=湘南工大付)らがヴィンセントの前で貯金を作る活躍を見せました。距離が約2倍と伸びる今大会でも、ヴィンセント前の選手の走りがポイントになりそうです。

そのほか、早大には太田直希(4年=浜松日体)、中谷雄飛(4年=佐久長聖)、井川龍人(3年=九州学院)と3人の1万メートル27分台の選手が控えています。順大は東京五輪3000メートル障害で7位入賞の三浦龍司(2年=洛南)がエントリー。三浦は出雲駅伝に出場せず、今大会に出場すれば今年の学生3大駅伝に初登場となります。出雲駅伝5区区間賞の東洋大のスーパールーキー、石田洸介(1年=東農大二)の走りにも注目です。

Q 昨年のレース展開と優勝校は

A 昨年は駒大が5時間11分8秒の大会新記録をマークし、6年ぶり13度目の優勝。アンカー勝負を制した当時2年の田沢が優勝の立役者になりました。2連覇を狙った東海大は2位。3位は明大。7区でトップに立った青学大は最終8区で逆転され4位に終わりました。

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