7区(17・6キロ)で、エースの田沢廉(3年=青森・青森山田)が日本選手初の50分台をたたき出し、50分36秒の区間賞で、駒大がトップに再浮上した。

駒大は6区を、トップの東京国際大と1分36秒差の4位で通過した。たすきを受け継いだ田沢が、出雲駅伝1区区間賞で青学大のエース近藤幸太郎(3年=愛知・豊川工)と並走。3キロ過ぎで、明大を2人で抜いて、駒大3位、青学大4位に浮上。6キロ過ぎに、駒大・田沢が青学大・近藤を引き離しにかかった。

13・4キロ過ぎには、駒大・田沢がついに、首位を走る東京国際大の野沢巧理(4年=栃木・白鴎大足利)をとらえると抜き去った。追走する青学大・近藤も14・5キロ過ぎで東京国際大をかわし2位に浮上。しかし、最後は田沢が18秒差をつけ、トップで8区にたすきをつないだ。

2連覇を狙う駒大は、1区の佐藤条二(1年)が区間新で好発進。しかし、2、3区がブレーキとなり、3区終了時点では、シード圏外の11位にまで転落していた。そこからの大逆転を導いた田沢は「いい流れでつなげてきてくれた。しっかりエースらしい走りができた」と話した。

区間2位の青学大の近藤も50分台の50分54秒を記録した。