女子は、浜松市立が1時間12分23秒で初優勝を飾った。4区間で区間賞。1区から最後まで1度も先頭を譲らない圧勝だった。来月26日に京都市で開催される全国大会に出場する。

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浜松市立の1区兼子心晴(こはる、3年)が、チームに勢いをもたらした。2キロ過ぎの下りでギアチェンジ。一気に後続を突き放して独走状態となった。2位に34秒差をつけてリレー。「すごく楽しかった」と晴れやかな表情。今夏の全国総体1500メートル3位のスピードを発揮した。

悔しさが原動力となった。アンカーの5区伊藤果矢(3年)は、6月の東海総体3000メートルで7位。6位以上に与えられる全国大会出場権を逃した。総体を最後に受験勉強に専念する予定だったが、競技引退を延長。「このままでは終われなかった」。区間賞を獲得する走りで、先頭でゴールテープを切った。「何度も心が折れかけたが、続けてきてよかった」とうれし涙を流した。

初の都大路の舞台に挑む。兼子は「夢がかなった。入賞を目指す」と意気込んだ。【古地真隆】