第98回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶりの総合優勝を狙う青学大が17日、神奈川県内のキャンパスで会見を行った。原晋監督(54)は「パワフル指数は90%に仕上がっています。1月2日、300%でゴールしたい」と、作戦名「パワフル大作戦」にちなみ、6度目の総合Vに向けて意気込んだ。

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今大会の前哨戦、出雲駅伝と全日本大学駅伝はいずれも2位。監督は「選手層が厚くなり、日本陸上界の歴史で最高の集団になったが、誰を選ぶではなく誰を外さないといけないかという視点の中、(出遅れて追い上げる)デコボコ駅伝になった」と反省。「その経験を踏まえ、コースや距離の相性、単独走の走り、気象条件などをトータルで考え、選手選考する」と、苦い経験を糧とする。さらに「超戦国駅伝で、出遅れは取り返しがつかない。各区間5位以内で」と、選手に安定した走りを期待した。

選手も一丸で優勝を目指している。主将の飯田貴之(4年)は「優勝を逃した大学1、3年目はどちらも往路で厳しい展開になった。希望区間は1番は5区ですが、往路の5区間すべてです。チームに貢献したい」と強調。「今年、出雲と全日本は2位でこりごり。区間賞を取って、チームの優勝を手繰り寄せる走りをしたい」と決意表明した。

前回大会は5区でのブレーキが響き、往路は12位。復路は優勝も総合4位に終わった。監督は今大会であっと驚くプランを聞かれても「粛々淡々とやります」。「史上最強」と胸を張るチームを作り上げた手応えからか、静かに自信をにじませた。 【近藤由美子】